ご挨拶

第16回日本ヘルニア学会学術集会
会長 宮崎恭介
医療法人社団 みやざき外科・ヘルニアクリニック 院長

この度、2018年6月29日30日の2日間、第16回日本ヘルニア学会学術集会を北の大地、札幌で開催させて頂くことになりました。私としては大変光栄であると共に、このような大きな全国学会を小さなクリニックの院長にお任せ頂いたことに関して、とても身が引き締まる思いです。日本ヘルニア学会理事および評議員の皆さま、そして、多くの学会員の皆さまに心から感謝を申し上げます。

私は、第1回日本ヘルニア研究会(当番世話人:冲永功太先生)が開催された2003年4月、生まれ変わった札幌駅の駅ビルに、鼠径部ヘルニア・日帰り手術を専門的に行うみやざき外科・ヘルニアクリニックを開院しました。欧米で一般的な鼠径部ヘルニア・日帰り手術を、何とか日本に根付かせたいという熱い思いがあり、クリニックの学会活動として、第1回日本ヘルニア研究会から積極的に関わってきました。以来15年が経過し、日本ヘルニア研究会は2008年に日本ヘルニア学会へと昇格し、現在では会員数が1,100人を超える学会へと発展してきました。一方当院も、この間に鼠径部切開法による鼠径部ヘルニア・日帰り手術を6,000例以上行い、その治療成績を随時、本学術集会で発表してきました。勝手な思いではありますが、当院はまさに日本ヘルニア学会の発展と共に歩んできたと考えております。

また北海道では、2008年に日本ヘルニア学会の北海道支部、通称「ヘルニアを学ぶ会」が発足し、年1回の総会と献体を用いて鼠径部の解剖を学ぶCadaver seminarを行ってきました。特にCadaver seminarでは、鼠径部切開法で見える解剖と腹腔鏡下ヘルニア手術で見える解剖を受講者にどう伝えるか?その教育の評価をどうするのか?腹腔鏡下ヘルニア手術のスペシャリストである斗南病院、消化器外科センターの川原田陽先生を中心に、外科教育のスペシャリストである北海道大学消化器外科学教室IIの倉島庸先生と私とで話し合い、試行錯誤を繰り返してきました。安全で確実なヘルニア手術を行うためには、腹壁の解剖とその理解が最も重要である、それを若手外科医に伝えていこうと考えるようになりました。

そこで、今回の学術集会のテーマを「三本の矢」としました。「三本の矢」とは、戦国時代の武将・毛利元就が3人の子に伝えたとされる結束の重要性を説いた逸話です。一の矢はopen(開腹法)、二の矢はlaparoscopic(腹腔鏡下ヘルニア手術)、そして、三の矢はeducation(教育)です。若手外科医に対して、いかにして一の矢と二の矢を教えるのか?日本ヘルニア学会として、若手外科医に対して何が出来るのか?三本の矢を結束させてその答えを導き出す、そんな学術集会にしたいと考えております。

最後になりますが、第16回日本ヘルニア学会学術集会は、前日に行われる第12回日本腹腔鏡下ヘルニア手術手技研究集会と第17回LPEC研究会との同時開催で、Hernia Week 2018 Sapporoと題しております。6月下旬の週末、梅雨のない爽やかな札幌で、腹壁ヘルニアに関する熱い議論を繰り広げて頂きたいと思います。尚、今回の学術集会から、45歳以下の最優秀演題者に対して、「JHS学会賞」を贈呈することになりました。研修医から中堅外科医の先生まで、奮ってご応募して頂きたいと思います。では、多数の皆さまのご参加をお待ちしております。どうぞ、よろしくお願い致します。

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